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木村花さんの自宅から遺書 「テラハ」の”コスチューム事件“で誹謗中傷エスカレート

(2020年5月25日)

木村花さんの自宅から遺書 「テラハ」の”コスチューム事件“で誹謗中傷エスカレート
(木村花さん=インスタグラムから)

23日未明に22歳の若さで急死した女子プロレスラー、木村花さんの都内の自宅から遺書が見つかっていたという。警視庁は木村さんが自殺を図ったとみて調べているという。一方、木村さんが出演していた「テラスハウス」での”コスチューム事件“が発端でSNSで誹謗中傷がエスカレートしていたことなど木村さんの急死をめぐる新情報が浮上している。

読売オンラインによると、木村さんの自宅マンションから遺書が見つかっていたことが分かったという。遺書はリビングで見つかり、母親に向けて「ごめんね。産んでくれてありがとう」などと書かれていたという。ベッドの近くに薬剤の容器があり、警視庁は、木村さんが有毒ガスを発生させた可能性があるとみているという。

■発端は「テラスハウス」の”コスチューム事件“

木村さんに対する誹謗中傷は、3月31日にNetflixで配信された「テラスハウス」の“コスチューム事件”が発端でエスカレートしていたという。

Netflixで配信され、その後フジテレビで放送する「テラスハウス」は、男女6人が共同生活する中で恋愛が芽生えたりする様子などに密着する内容で、木村さんは昨年9月の第20回から参加。今年3月31日に配信された番組(第38回)では、男性出演者が、間違って木村の大事な試合用のコスチュームを洗濯して縮んでしまい、木村さんが激怒。「てめえがなんか言えよ!何でずっと黙ってんの?あんたのせいでこうなってんの!」「一緒に住むんだったら人のこともっと考えて暮らせよ!限界だよもう」などと声を荒げ、男性は「今は本当に”ごめん”しか言えない」と謝罪したが、怒りは収まらず、男性がかぶっていた帽子を乱暴にはぎ飛ばすシーンも映し出された。

この言動をめぐって木村さんへの非難や誹謗中傷がエスカレートしたという。木村さんは悪役レスラーを演じたのかもしれないが、相手は一般男性という事もあり、番組の性格上リアルな出来事であり、演技とは思えず、やり過ぎに見えてしまっている。制作者側の演出や編集はなかったのか?結果論になるかもしれないが、この部分をそのまま放送して良かったのか。いずれにしても悪質な誹謗中傷はれっきとした犯罪で許されることではなく、木村さんに誹謗中傷が殺到したときに番組として対応策はなかったのかなどの疑問も残る。

■フジテレビ「とくダネ!」でコメント「言葉を失っています」

「テラスハウス」を放送しているフジテレビは25日、「とくダネ!」(月~金、午前8時)で、木村さんの「テラスハウス」での言動をめぐってネット上の誹謗中傷が当たことなどを伝え、伊藤利尋アナウンサーが、「木村花さんの突然の訃報に接し、言葉を失っております。ご親族の皆様へ謹んでお悔やみ申しあげるとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます」とコメントを発表。「本日の放送は休止し、来週以降の放送については改めてお知らせいたします」、「SNSなどで心ないコメントがあったこと非常に残念に思います」などと伝えた。番組が打ち切りになる可能性も取りざたされている。
いずれにしても、フジテレビは「言葉を失っている」場合ではない。早急に事実関係を調べて、番組を存続させるのかどうかなど今後の対応を関係者や視聴者に説明すべきではないだろうか。