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笹生優花、全米女子オープン優勝 畑岡奈紗とのプレーオフを制す

(2021年6月7日13:00)

笹生優花、全米女子オープン優勝 畑岡奈紗とのプレーオフを制す
(優勝トロフィーを手にする笹生優花=WOWOWの生中継から)

全米女子オープン選手権(米カリフォルニア州オリンピック・クラブ)最終日の6日(現地時間)、笹生優花(19=ICTSI)がプレーオフで畑岡奈紗(22)を下してメジャー初優勝を飾った。

全米女子オープンは笹生と畑岡が4アンダーで並び日本勢同士のプレーオフになった。3ホール目で畑岡がパーで終えたのに対して笹生はロングパットを沈めて優勝を決めガッツポーズが飛び出した。賞金100万ドル(約1億1000万円)を獲得した。

です。 2008年の全米オープンで優勝した朴仁妃(韓国)より2日早い19歳351日で同大会史上最年少の優勝となった。日本人女子としては1977年「全米女子プロ」の樋口久子、2019年の「AIG全英女子オープン」の渋野日向子に続く3人目。全米女子オープンの優勝は日本人初めて。笹生は日本国籍とフィリピン国籍を持っており、フィリピンでは男女通じてメジャー優勝は初。

■優勝インタビュー

コロナ対策で大会関係syからのトロフィー授与はなくテーブルに置かれたメダルを自ら首にかけ優勝トロフィーをかざした。その後の優勝インタビューで笹生は流ちょうな英語で司会の質問に答えた。

「私の夢は世界一でした。そして女子オープンに勝つことでした。でも、このようなことが本当に今週来るなんて思っていませんでした」と語った。
史上大会史上最年少の優勝だといわれて「私もさっきそのことを聞ききました。本当にうれしいです」と喜んだ。
最終日はボギースタートだったが自分自身になんと言い聞かせてこのようなプレーを続けたのかと聞かれ「正直言うと1番ホールは本当に残念でした。思うようなプレーができていないホールでした。でも、キャディが話してくれたんです。『大丈夫だよ。まだまだホールはあるから、とにかく自分を信じて前に進めばいいんだよ』と言ってくれて、気持ちが落ち浮いて、切り替えることができました」と明かした。
そして「パーファイブが最後の方にあることは知っていました。そして何とかしてチャンスを作り出せるのではないかと思っていました。自分の飛距離で行けると思っていました。そして18番ホールの後は(畑岡とのプレーオフとなり)正直とっても緊張して、お腹が痛くなりました。バナナ食べたから大丈夫だったのかなと思いました。とにかく勝ってよかったです」と笑顔になった。
この優勝はあなたにとってどんな意味を持つかと聞かれて「本当に大きな意味があります。インスタグラムでこういうメッセージをもらったんです。とにかくそのトロフィーを手に入れるんだって。そしてこのトロフィーを手に入れました。ありがとう」と締めくった。

■笹生優花

さそう・ゆうか 2001年6月20日、フィリピン生まれ。日本人の父・正和さんとフィリピン人の母・フリッツィさんの間に生まれ、両国の国籍を持つ。父の影響で8歳からゴルフを始め、14歳で出場したフィリピン女子ツアー(2016年)で優勝。20年、NEC軽井沢72ゴルフトーナメントでツアー初優勝。憧れの選手はロリー・マキロイ、タイガー・ウッズ。大会前に目標を聞かれて「世界一になること」と語っていた。