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米メディアも報道「ホロコーストのジョークで東京五輪開会式ディレクター解任」 問題の「ラーメンズ」のコント動画も掲載

(2021年7月23日11:15)

米メディアも報道「ホロコーストのジョークで東京五輪開会式ディレクター解任」問題の「ラーメンズ」のコント動画も掲載
小林氏の解任を報じる米サイトTMZ

東京五輪開閉会式のショーディレクター、小林賢太郎氏(48)が過去にナチスによる「ユダヤ人大虐殺(ホロコースト)」を笑いのネタにして揶揄したとして米ユダヤ人人権団体から抗議を受けて21日、解任された問題を米メディアも報じた。

米サイト「TMZ」は「ホロコーストのジョークで東京五輪開会式ディレクター解任」とのタイトルで、23日の東京オリンピック開会式の演出を担当していた人物が、開会式の数時間前に解雇された――と報じた。小林氏は、20年以上前のコメディー演技中に、非常にグロテスクで不適切なコメントをしている映像が浮上したため、22日に解雇されたとしている。さらに小林氏が1998年、お笑いコンビ「ラーメンズ」のコントで相方の片桐仁(47)を相手に「ユダヤ人大惨殺ごっこをやろう」などと発言しているのが映っている動画を取り上げた日本の雑誌のツイッターを引用して掲載した。

そして組織委員会の橋本聖子会長が22日、「小林氏が自らのパフォーマンスの中で、歴史的な悲劇を揶揄するような言葉を使っていたことがわかりました。開会式の前日にこのような事態を招き、多くの関係者の皆様、そして東京をはじめとする全国の皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」とコメントしたと報じた。

この問題は、開会式の作曲家の一人である小山田圭吾氏が、1990年代に障害のある同級生をいじめていたことを認め、大会を辞任した数日後に起こったと指摘。しかし、橋本氏は、このような状況下でも開会式は予定通り行われると主張し、22日に「この困難な状況下でも明日の大会を開くつもりだ」と述べたと報じた。

■元「ラーメンズ」の相方片桐仁の謝罪コメント全文

小林氏の解任を受けて、問題のコントに出演していた当時小林氏とお笑いコンビ「ラーメンズ」を組んでいた片桐仁が22日、所属事務所を通じて謝罪のコメントを発表した。以下全文。

米メディアも報道「ホロコーストのジョークで東京五輪開会式ディレクター解任」問題の「ラーメンズ」のコント動画も掲載
謝罪文を発表した片桐仁(インスタグラムから)

「この度は、23年前のラーメンズのコント内での極めて不適切なセリフにより、多くの方々に不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます。

当時、差別的な表現や不謹慎な言い回しに対する意識が低く、それによって不快な思いをする相手の方がいることを、想像出来ていませんでした。
若気の至りとは言えない、非常識な人間だったと思います。

皆様のご指摘により、そのことに改めて気付かされ、事の重大さに気付かず、自分自身が演じてしまったことを反省しております。

今後、二度とこのようなことがないように、表現をする際には、一度立ち止まって考えることを心がけたいと思います。

大変、申し訳ありませんでした。
片桐仁」