ベン・スティラー、ウクライナのゼレンスキー大統領と面会「あなたは私のヒーロー」

(2022年6月21日13:15)

ベン・スティラー、ウクライナのゼレンスキー大統領と面会「あなたは私のヒーロー」
ゼレンスキー大統領㊨と面会したベン・スティラー(ゼレンスキー大統領の公式サイトから)

俳優で映画監督のベン・スティラー(56)がウクライナのゼレンスキー大統領(44)を訪問して、ロシア軍の侵攻による難民の窮状について話し合った。

米誌「ハリウッド・リポーター」(電子版)によると、スティラーは国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使として20日、首都キーウを訪問して現地を視察し、ゼレンスキー氏に面会した。その模様はゼレンスキー氏の公式サイトで報告された。スティラーは自身のツイッターにゼレンスキー氏と話す写真を投稿し「世界難民デーに、UNHCRの特使としてゼレンスキー大統領を訪問して、ウクライナや世界で避難を余儀なくされている人々と連帯し、人道的状況により多くの注意を向けることができたことは光栄です」とコメントした。

ゼレンスキー氏のツイッターに投稿された動画では、スティラーとゼレンスキー氏は互いに挨拶した後、ロシアとその軍隊による侵攻で避難した戦乱の国の難民の窮状について話し合った。監督・主演の映画「ズーランダー」シリーズなどで知られるスティラーは、世界難民の日を記念して訪問した際、「あなたは私のヒーローだ」と嬉しそうに語ったという。 スティラーはUNHCR駐ウクライナ代表のカロリナ・リンドホルム・ビリング氏に同行し、キーウの北西約20キロに位置するイルピンの廃墟となった住宅地を歩き、生き延びた人々に話しかけたという。そしてゼレンスキー氏と面会して「テレビやソーシャルネットワークでこの破壊を見るのも一つの方法だが、もうひとつは、自分の目ですべてを見ることです。もっと衝撃的なことだ」と語った。「イルピンで見たものは確かに恐ろしい。でも、東部のまだ一時的な占領下にある入植地で何が起きているのか、想像するだけでももっとひどい」とゼレンスキー氏は答えたという。

ゼレンスキー氏とスティラーは、ウクライナの一時的な避難民と、スティラーが19日(現地時間)に訪問したポーランドの避難民への支援について話し合った。また、ゼレンスキー氏は、子供を含むウクライナ人がロシアに強制送還され権利が侵害されていることを強調したという。

スティラーは、UNHCRの公式インスタグラムで配信された別のアピール動画にも出演して「こんにちは、私はベン・スティラーで、ここウクライナにいます。戦争と暴力は、世界中の人々を荒廃させています。誰も自分の家から逃げることを選びません。安全を求めることは権利です。そして、それはすべての人のために支持される必要があります」と訴えた。