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伊勢谷友介被告に有罪判決 懲役1年、執行猶予3年 大麻取締法違反罪

(2020年12月22日15:35)

伊勢谷友介被告に有罪判決 懲役1年、執行猶予3年 大麻取締法違反罪
(伊勢谷友介=ツイッターから)

大麻取締法違反(所持)の罪に問われた俳優伊勢谷友介被告(44)の判決公判22日午後2時から東京地裁で開かれ、懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の有罪判決が言い渡された。裁判官は最後に「大麻との関係をしっかり断ち切って今後また活躍してほしいと願っています」と諭した。

村田千香子裁判官は「所持していた大麻の量は自ら使用するために所持する量としては多量。大麻の使用歴も考慮すると、大麻との関わりは深いというべきで、リラックスするために大麻を使用したという動機を酌むことはできない」と指摘。その上で「二度と大麻に手を出さないと誓ったことなど酌むべき事情もある」として懲役1年、執行猶予3年を言い渡した。裁判官は最後に「大麻との関係をしっかり断ち切って今後また活躍してほしいと願っています」と述べた。

伊勢谷被告は1日の初公判で起訴事実を認め「もう2度と違法なことはしたくない」と謝罪。検察側は懲役1年を求刑していた。伊勢谷被告は初公判の被告人質問で大麻を使用した経緯について「26~7歳の頃オランダのアムステルダムで初めて大麻を使った」と述べた。「使わない時期もあったが去年秋ごろから再び使うようになった」とした上で「コロナで自宅にいるようになり打ち合わせもリモートになったため、空いている時間に使うようになった」と述べた。その上で「皆さんにご迷惑をおかけした。私自身いのちを使う場所を奪われた。もう2度と違法なことはしたくない」と謝罪した。
入手経路について黙秘したことについて「私が勝手にしたことであって、迷惑を掛けないためにも知人を巻き込みたくない」としていた。

■事件の経過

伊勢谷被告は9月8日、東京・目黒区碑文谷の自宅で乾燥大麻4袋(約13・17グラム)を所持したとして警視庁組織犯罪対策5課(組対5課)に現行犯逮捕された。自宅からは大麻を吸引するために使うジョイントと呼ばれる巻き紙約500枚も押収された。

■謝罪コメント発表「『挫折禁止』の言葉の通り、自分の人生を諦めずに生きてゆきたい」

伊勢谷被告は「本日の判決を受けて」と題した文書を弁護士を通じて公表した。以下全文。

「これまで、私、伊勢谷友介を支えてくださった、ファンの皆様、各業界の関係者の皆様、及びクライアントの皆様へ、ご報告をさせていただきます。
本日、東京地方裁判所より判決が下されました。事実関係につきましては裁判の中で明らかになったとおりであり、私自身この判決を受け入れるとともに、このたびの私の身勝手な行動により、今まで私の活動に対して真摯にご協力をいただいた皆様の信頼を裏切る結果となり、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心から深くおわび申し上げます。今後、同じ過ちを繰り返し犯すことのないよう、これからの人生を歩んでまいります。
今日まで私を支えてくださったファンの皆様、お取引先様、関係者の皆様には、改めて心からのお詫びを申し上げるとともに、今までのご支援に対する感謝の気持ちを記させていただきます。
今一度許される事があるならば、社会活動にいそしむ所存です。私が信念として持ち続けている「挫折禁止」の言葉の通り、自分の人生を諦めずに生きてゆきたいと考えております。
今後とも、私、伊勢谷友介へのご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます」

■伊勢谷友介(いせや・ゆうすけ)

1976年5月29日生まれ。東京・目黒区出身。東京芸術大学美術部卒。在学中からファッションモデルとして活躍。1999年に映画「ワンダフルライフ」(是枝裕和監督)に映画初出演。「あしたのジョー」(2011年)、「新宿スワン」(2015年)、「翔んで埼玉」(2019年)など多数の映画に出演。2002年には「カクト」で初めて映画監督を務めた。さらにNHK大河ドラマ「龍馬伝」、「花燃ゆ」などのドラマにも出演するなど個性派俳優として活躍していた。9月5日に終了した日本テレビドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」では神奈川県警察学校の教官役を演じていた。7月21日に76歳で亡くなったデザイナー山本寛斎さんとは異母弟の関係。