ラッパーのショーン・コムズ、元恋人の歌手キャシーと和解 性的暴行と数十年にわたる虐待被害の訴訟取り下げる

(2023年11月22日11:00)

ラッパーのショーン・コムズ、元恋人の歌手キャシーと和解 性的暴行と数十年にわたる虐待被害の訴訟取り下げる
ショーン・コムズ㊧とキャシー(Instagram/@diddy/@cassie)

ディディやパフ・ダディなどの名前で知られるラッパーのショーン・コムズ(54)が元恋人の歌手キャシー(37)から、性被害や虐待で訴えられた訴訟で和解が成立して訴訟が取り下げられたことが分かった。米メディアが報じた。

TMZが入手した法的文書によると、キャシーがションを提訴した訴訟はニューヨークで終結したという。その文書には「当事者間の合意に基づき、原告は本訴訟を取り下げる」と書かれているという。

キャシーは「私はこの問題を、私がある程度コントロールできる条件で友好的に解決することに決めました。家族、ファン、弁護士たちの揺るぎないサポートに感謝します」"と述べた。ディディは声明で「私たちはこの問題を友好的に解決することに決めました。キャシーと彼女の家族の幸せを祈っています。愛を込めて」と明らかにした。

キャシーが16日に訴訟を起こしたばかりだったことを考えると、和解は非常に早かった。しかし、ディディの弁護士は率直にこう語った。「はっきりさせておきたいのですが、特に2023年に訴訟を和解するという決定は、決して不正行為を認めるものではありません。コムズ氏が和解を決断したからといって、彼の主張に対する全面的な否定が損なわれるわけでは決してありません。彼はお互いの和解が成立したことを喜んでおり、ヴェンチュラさんの幸せを願っています」とコメントした。

人身売買、薬物使用、レイプを主張するその訴訟はショッキングなもので、キャシーが言うには、2018年にディディが彼と別れようとした後に彼女の家にやってきて、彼女にセックスを強要したとされるレイプ疑惑も含まれていた。キャシーはまた、長い交際の間、ディディが彼女に肉体関係を持ち、何度も殴ったり踏みつけたりしたと訴えていた。
和解の条件は発表されていないがないが、ショーンが金銭的な支払いをしたとみられている。

キャシーは、19歳だった2005年にショーンと出会った。ショーンは、男性の売春婦とセックスすることを彼女に強要し、彼女を身体的に虐待し、ドラッグを供給するなど虐待と支配のパターンを始めたと主張していた。また、ショーンが2018年、長年の交際の終わりごろに彼女の家に無理やり押し入り、レイプしたと主張していた。 これに対して、ショーンの弁護士は、「キャシーが執拗に3000万ドル(約45億1500万円)を要求し、2人の関係について不利な本を書くと脅迫された」としたうえで「根拠のないとんでもない嘘にまみれた訴訟を起こし、コムズ氏の評判を落とし、報酬を得ようとしている」と反論していた。

キャシーとショーンは、2018年に最終的に別れるまで10年間、付き合ったり別れたりを繰り返したという。彼女は翌年、フィットネストレーナーのアレックス・ファインと結婚した。2人の間には2人の娘がいる。ショーンはシティ・ガールズのラッパー、ヤン・マイアミと交際中で、昨年10月には第7子が誕生している。