マシュー・ペリーさんの死因判明 麻酔薬ケタミンの急性中毒

(2023年12月16日10:30)

マシュー・ペリーさんの死因判明
マシュー・ペリーさん(Instagram/@matthewperry1_)1">

10月28日(現地時間)、ロサンゼルスの自宅で死亡した米人気ドラマ「フレンズ」で知られる米俳優マシュー・ペリーさんの死因が判明した。麻酔薬ケタミンの急性中毒とみられている。米メディアが報じた。

米Page Sixによると、ロサンゼルス郡検視局はペリーさんが「ケタミンの急性中毒」で亡くなったとみている。偶発的なものだったという。検視報告書には、死亡の一因となったその他の症状として、溺死、冠状動脈疾患、麻薬系鎮痛薬ブプレノルフィンの影響も挙げられている。
報告書によると、ペリーさんは19か月間薬物を断っていたが、亡くなった時は「ケタミン点滴療法」を受けていたという。最後の治療は死の1週間半前に行われた。

しかし、検視官は、ケタミンの半減期はわずか3 ~4 時間で、ぺりーさんの体内の薬物は最後の点滴によるものではありえないと指摘しているという。現時点では、ペリーさんが体内で見つかったケタミンをどのように入手したのかは不明だという。自宅では複数の処方薬が発見されたが、現場で麻薬や麻薬器具は発見されなかったという。
パシフィック神経科学研究所によると、「ケタミン療法は、うつ病、不安、PTSD、終末期の苦痛、慢性疼痛、薬物/アルコール問題などの治療に使用される」

ペリーさんは10月28日(現地時間)、カリフォルニア州パシフィック・パリセーズの自宅プールで死亡しているのが発見された。54歳だった。

ペリーさんは、90年代の大ヒット・シットコム「フレンズ」のチャンドラー・ビング役が人気を呼んだ。1994年から2004年まで10シーズンにわたって放送され、全234エピソードに出演したた。

さらには「ジミー サヨナラのキスもしてくれない(88)」、「愛さずにはいられない」(97)、「隣のヒットマン」(00)、「セブンティーン・アゲイン」(09)などの映画に出演している。.2017年のTVミニシリーズ以来、出演はなかった。

ペリーさんは一時、ドラッグとアルコール、特に鎮痛剤への依存症に苦しんでしたという。「フレンズ」に出演していたときも、何年もバイコディン(鎮痛剤)にはまり、リハビリ施設を出たり入ったりしていたという。また、ペリーさんは健康問題にも取り組んでいたという。そのうちのいくつかは入院を必要とする深刻なもので、そのひとつが胃腸穿孔で、緊急手術で回復していた。ペリーさんは結婚していないが、数年前にモリー・ハーウィッツと短期間婚約していた。その前はリジー・キャプランと交際していた。