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ハリウッド特急便
レディー・ガガ、「ハウス・オブ・グッチ」でアカデミー賞主演女優賞の候補に浮上
(2021年11月11日21:15)
レディー・ガガ(35)が世界的ファッションブランド「グッチ」のマウリツィオ・グッチ殺害事件を題材にした映画「ザ・ハウス・オブ・グッチ」でアカデミー賞主演女優賞の候補に浮上している。「アリー/スター誕生」(2018年)では同賞の有力候補といわれていたが逸しており悲願達成なるか注目される。
米誌「Vanity Fair」(電子版)は「レディー・ガガ公式的に主演女優賞候補」とのタイトルでガガが「ザ・ハウス・オブ・グッチ」でアカデミー賞主演女優賞の候補に浮上していると報じた。
同作は世界的ファッションブランド「グッチ」の創業者グッチ一族間の確執と、その中で起きたマウリツィオ・グッチ殺害事件を題材にしたサラ・ゲイ・フォーデン原作のノンフィクション「ザ・ハウス・オブ・グッチ」を基に巨匠リドリー・スコット監督が映画化した。ガガはアダム・ドライバー演じるマウリツィオの夫人パトリツィア・レッジアーニを演じている。同作は全米で11月24日に公開予定。日本は202年1月14日公開予定。
同誌は「レディー・ガガ演じるパトリツィア・レッジャーニとマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)を中心とした、緊張感のある豪華なロマンスから始まる。二人の関係は、マウリツィオの父、ロドルフォ(ジェレミー・アイアンズ)の死後、二人が会社の支配的な立場になるまで、グッチ家の絆を試すものだった。そこからスコット監督は、パトリツィアとマウリツィオの結婚生活が崩壊し、パトリツィアが夫を殺そうと企てたことが発端となって、グッチブランドの進化が、悩めるマウリツィオのリーダーシップによってもたらされるという、絶妙なバランスを保っている」と指摘。
そして「この映画では、レディー・ガガが真の意味で傑出した演技をしています。面白くて大胆な演技で、しかも、この映画では糸が切れがちなのですが、信じられないことに、完全に指揮を執っています。彼女は、映画の中心にいて、楽しそうにしながら映画を支えています。このように、彼女は2度目の主演女優賞ノミネートの可能性を秘めていますが、彼女がどこまでやれるかは、周りの映画に大きく左右されます。この映画では、マウリツィオとパトリツィアが別れると、物語の多くの部分をドライバーのキャラクターに譲ることになり、彼女の期待はやや裏切られます。この映画の構造上、ガガは最後よりも最初の方がより強いのです」とガガの演技を評価した。
ガガは「アリー/スター誕生」(2018年)でカントリー歌手からポップ歌手へと転身してスターへの階段を駆け上がっていくアリーを熱演してアカデミー主演女優賞にノミネートされ、有力視されていたが、主題歌「『アリー/スター誕生』愛の歌」が歌曲賞を受賞したものの、主演女優賞は「女王陛下のお気に入り」でアン女王を演じたオリヴィア・コールマンが獲得した。2度目のノミネートで悲願達成となるか注目される。