オリビア・ニュートン・ジョンさん死去 73歳 乳がんと30年闘病

(2022年8月9日11:15)

オリビア・ニュートン=ジョンさん死去 73歳 乳がんと30年闘病
オリビア・ニュートン・ジョンさん(Instagram/@therealonj)

「フィジカル」などのヒット曲や映画「グリース」などで知られる歌手で女優のオリビア・ニュートン・ジョンさんが8日、死去した。73歳だった。家族が発表した。

米サイト「TMZ」によると、オリビアさんの夫ジョン・イースターリングさんは、オリビアさんが8日朝(現地時間)、米南カリフォルニアの牧場で家族や友人に囲まれながら安らかに息を引き取ったと発表した。オリビアさんは30年以上乳がんと闘っており、具体的な死因は明かされていないが、オリビアさんに近い関係者は「30年間のがん闘病の旅を経て、彼女は転移性乳がんとの闘いに敗れた」と語ったという。

オリビアさん1948年8月6日生まれ。イングランド・ケンブリッジ出身。5歳の時にケンブリッジ大学教授の父親がオーストラリアの大学に移り、家族で移住。14歳のころから学友とバンドを組んで歌い始め、1965年、オーデイション番組で優勝したのをきっかけにイギリスに戻り、1966年にデビュー。1971年に「イフ・ノット・フォー・ユー」がヒットしたのをきっかけに人気が出た。1973年には「レット・ミー・ビー・ゼア」がヒット。1974年のシングル「愛の告白」が全米1位になり、グラミー賞の最優秀レコード賞と最優秀女性歌唱賞を受賞した。1975年に米国に移住してからも「そよ風の誘惑」(1975年)などの曲で大ヒットを飛ばした。
1978年、「グリース」でジョン・トラボルタの相手役として出演して大ブレイク。彼女のンディ役は象徴的で、この映画からトラボルタとのデュエット曲で全米1になった「愛のデュエット」、「想い出のサマーナイト」、「愛すれど悲し」などのヒット曲を生まれた。それに続いて「ザナドウ」(1980年)などの映画に出演した。

オリビアさんの最大のヒットは1981年の「フィジカル」で、10週間1位を維持し、80年代のすべての記録を塗り替えた。彼女はそのキャリアを通じて、環境保護や動物権利の活動家としても知られた。

私生活では1984年にマット・ラッタンジーと結婚し1986年にクロエ・ローズという子供を授かる。1995年に離婚。2008年に実業家のジョン・イースターリングと再婚した。1992年に乳がんと診断され2013年に再発して肩に転移。2017年にがんが脊髄に転移していると公表して闘病していた。

■ジョン・トラボルタが追悼コメント

「グリース」でオリビアさんと共演したジョン・トラボルタ(68)は自身のインスタグラムにオリビアさんの写真を投稿して「愛するオリビア、あなたは私たち全員の人生をとても良くしてくれました。あなたのインパクトは信じられないほどでした。私はあなたをとても愛しています。この先で会いましょう、そしてまたみんなで一緒になりましょう。初めて会った時から、そして永遠にあなたのものです!あなたのダニー、あなたのジョン!」と追悼した。