マシュー・ローレンス、オスカー監督から服を脱ぐように言われ拒否したら事務所を解雇された

(2023年5月11日12:00)

マシュー・ローレンス、オスカー監督から服を脱ぐように言われ拒否したら事務所を解雇された
マシュー・ローレンス(Instagram/@puroshow_com)

米人気ドラマ「ボーイ・ミーツ・ワールド」などで知られる米俳優マシュー・ローレンス(43)が、自身のポッドキャストで、ホテルの部屋で監督から「裸のポラロイド写真を撮りたい」といわれ断ったら事務所を解雇されたと訴えた。

ローレンスは、ホテルの部屋で監督から服を脱ぐように言われて拒否したところ、エージェンシーから解雇されたことを明かした。米誌「People」が報じている。監督と事務所の名前は明かさなかったという。

映画「ミセス・ダウト」(1993年)やシットコム「ボーイ・ミーツ・ワールド」(1997年~2000年)などで知られる元子役の俳優ローレンスは、俳優で歌手の兄ジョーイ・ローレンス(47)と弟の俳優アンドリュー・ローレンス(35)と共にポッドキャスト「Brotherly Love」で「#MeToo」運動とアカデミー賞受賞監督との個人的経験について語った。

「私がエージェンシーを失ったのは、とても著名なオスカー受賞監督のホテルの部屋に行ったのがきっかけでした。彼ら(事務所関係者)が私を送り込むとは信じられないことです。監督はローブ姿で現れ、私に服を脱ぐように求め、私のポラロイド写真を撮る必要があると言いました」とローレンス。「そして、もし私がX、Y、Zをしたら、私は次のマーベルのキャラクターを演じられると言ったのです」。

ローレンスが脱ぐのを拒否して監督の部屋から出て行ったため、最終的に事務所から解雇されたという。「監督の部屋を出たから」というのが解雇理由だったという。

「業界でこのことについてカミングアウトして話した人はあまりいない。もちろん、女性が経験することの3分の1程度でしょう。でも男性も同じように経験するのです」。

ローレンスは、自身の「#MeToo」体験について明かした元アメリカンフットボール選手で俳優のテリー・クルーズ(54)についても言及した。

2018年、クルーズはウィリアム・モリス・エンデバー(WME)の映画部門の元責任者でハリウッドのトップエージェントであるアダム・ヴェニットに、2016年のパーティーで体を触られたと告発した。クルーズはWMEとヴェニットを相手に訴訟を起こしたが、その後、ロサンゼルス地方検事は時効を理由に告訴を却下したという。ヴェニットは疑惑を否定したが、その後停職と降格処分を受けたという。

「テリー・クルーズがその体験を話すと人々は彼を笑う。人々は彼を支持せず、彼を追い出すのです。彼は男らしさを象徴する男だからです。私たちの社会は、女性よりも男性に起こっているそうした状況(ゲイセクハラ)を聞く準備ができていないのだと思います」という。

兄のジョーイは「要するに、そういう岐路がたくさんあったんだ。私はただ、それをするつもりはなかった。そして、多くの役を失ったんだ。映画の大役も逃したしね」と明かした。「僕は出演した人たちを知っているけど、彼らがどんな状況に置かれていたかは知らないし、推測するつもりもない。でも、それが予想されるようにセットアップされていたことは知っている」と語った。