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映 画
「12人の死にたい子供たち」人気若手俳優12人が「全員一致の安楽死」をテーマに熱演
(2019年1月27日)
冲方丁の同名のミステリー小説を杉咲花ら若手の人気俳優を起用して堤幸彦監督が映画化した異色のサスペンス映画。12人の未成年者が安楽死を求めて廃病院の密室に集合する。そこで練炭を使って集団自殺する予定だったが、13人目の男の遺体が部屋にあったことから、事態は予期せぬ方向に向かっていく。
殺人ではないかと疑う意見も出て、殺人なら全員一致で集団安楽死という趣旨に反することになり、犯人探しが始まる。13人目を無視して早く決行しようというメンバーと、真相を追求しようとするメンバーが対立し議論を闘わせる中、それぞれの自殺したい理由も明らかになっていく。
杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈ら若手人気俳優が、
「全員一致の安楽死」をテーマに、それぞれが抱える心の闇について吐露しながら激論を交わすシーンが見どころになっている。全編廃病院を舞台に進行し、全員一致がルールで12人がそれぞれの意見、価値観をぶつけていく展開は、どんな結末を迎えるか最後まで引き込まれた。
前提となる死にたい理由が希薄だったり、そんなことで死を選ぶのかとも思ったりもしメンバーもいたが、それが集団自殺を引き起こす謎の部分につながるものでもあるだろうとも思わせた。
ちなみに初日に渋谷のヒューマントラスト渋谷で昼間に見たが、女子高生、男子高校生の2,3人から4,5人のグループや高校生のカップルなど高校生が大半だったのが目立った。旬な俳優、女優がそろってのホラー的な内容が若い層に人気を呼んでいるようだ。(2019年1月25日公開)
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(興行通信社調べ)