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ハリウッド特急便
「ウォ―フェア 戦地最前線」 元米軍特殊部隊員がイラク戦争での実体験の戦闘地獄絵図を異次元のリアリティで再現
(2026年1月14日11:30)

イラク戦争で米軍特殊部隊が敵に包囲され決死の脱出を図る壮絶な戦闘の実話を異次元のリアリティで再現して映画化した「ウォ―フェア 戦地最前線」が16日から公開される。元特殊部隊教官の実体験を基に再現された戦闘シーンが劇映画を超えるが圧倒的な没入感をもたらし、現代の戦争の現場の狂気、地獄絵図、極限の悲惨さ、非人道性が明かされる。
『シビル・ウォー アメリカ最後の⽇』のアレックス・ガーランドが、同作で軍事アドバイザーを務めたレイ・メンドーサと共に監督を務めたA24 最新作。
2006年、米軍特殊部隊8名の⼩隊は、イラクの危険地帯ラマディで、アルカイダ幹部の監視と狙撃の任務に就いていた。ところが、想定よりも早く事態を察知した敵兵が先制攻撃を仕掛け、市街で突如全⾯衝突が始まる。退路もなく敵兵に完全包囲される中、重傷者が続出する。部隊の指揮をとることを諦める者、本部との通信を断つ者、悲鳴を上げる者…放⼼状態の隊員たちに、さらなる銃弾が降り注ぐ。⼩隊は逃げ場のないウォーフェア(戦闘)から如何にして脱出するのか――。






『シビル・ウォー アメリカ最後の⽇』で世界最⼤の国家の分断と内戦をリアルに描き議論を巻き起こした⻤才アレックス・ガーランド監督の最新作となる本作では、⻑年の従軍経験と特殊部隊教官の経歴を持つレイ・メンドーサを共同監督に迎え、彼の実体験を基に、同胞の兵⼠たちにも徹底した聞き取りを⾏い、脚本を執筆。彼らの頭の⽚隅に残る鮮烈な トラウマが、フィクションでは決して描き得ない“戦争そのもの”をスクリーンに出現させる。
メンドーサ本⼈役にはディファラオ・ウン=ア=タイ、また『デトロイト』『ミッドサマー』のウィル・ポールターをはじめ、『グラディ エーターII 英雄を呼ぶ声』『ファンタスティック 4 ファースト・ステップ』のジョセフ・クイン、『SHOGUN 将軍』のコズモ・ジャーヴィス、『メイ・ディセンバー ゆれる真実』のチャールズ・メルトンら、未来の映画界を担う若⼿俳優陣が集結した。
彼らの“演技”を超えた表情を容赦なく記録していく。轟⾳が鳴り響く映画館で、観る者の全神経を“震撼”させる熾烈な95分が幕を開ける。
【ストーリー】
2006年、イラク。レイ・メンドーサ(本作の共同監督)が所属する米軍特殊部隊シールズの正体8人は真也紀行動を開始して、イラク中央部に位置する危険地帯ラマディにある民家を占拠して、任務に着く。目的は明日、地上部隊がこの地域を安全に通過できるように、アルカイダ幹部の動きを監視することで、場合によっては狙撃も想定されていた。翌朝、通信兵のレイ、指揮官のエリック、狙撃手のエリオットらが緊迫感の中で任務を続ける中、敵兵の激しい先制攻撃にさらされる――。
【見どころ+】
イラク戦争での地上戦の戦闘の現場は、これほど過酷だったのかということを改めて認識させられる映画だ。米軍の元特殊部隊の隊員がイラクで実際に体験した戦闘を基に、当時の作戦に参加した隊員から徹底的に聴き取りをして脚本にしたというだけに、ドキュメンタリーのような異次元のリアリティで、米軍特殊部隊のまさに空前絶後といった戦闘シーンがスクリーンに繰り広げられる。敵の猛攻を受けて放心状態の兵士や、指揮を放棄してしまう者、銃弾や爆発で重傷を負って叫び声をあげる兵士に、痛み止めの注射を突き刺す兵士。現場に転がる兵士の片足、容赦なく降り注ぐ敵の銃弾。耳をつんざく重火器の発射音など、地獄絵図が繰り広げられる。本作で描かれた現場は一つの例だが、これが戦争だ、こんな戦争を続けていいのかとスクリーンから問いかけているようにも見えた。他国に軍事力で侵攻したり、他国の大統領を軍事力を行使して拘束したりするケースや、場合によっては戦争もやむなし、集団的自衛権の行使の可能性を考えている政治家やそれに賛同する人たちなどは、この映画を観て、映画のようになる可能性がある戦場に若者を送っていいのか改めて考える必要があるのではなかろうか。
【クレジット】
脚本・監督:アレックス・ガーランド(『シビル・ウォー アメリカ最後の日』)
レイ・メンドーサ(『シビル・ウォー アメリカ最後の日』『ローン・サバイバー』軍事アドバイザー)
キャスト:ディファラオ・ウン=ア=タイ、ウィル・ポールター、ジョセフ・クイン、コズモ・ジャーヴィス、チャールズ・メルトン
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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2025/アメリカ/95分/英語/カラー/5.1ch/原題『WARFARE』/日本語字幕:佐藤恵子/PG12
2026年1月16日(金)TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開