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映画
第68回ブルーリボン賞授賞式 作品賞「国宝」 主演男優賞 妻夫木聡 主演女優賞 広瀬すず
(2026年2月18日22:00)

東京映画記者会(在京スポーツ紙7社で構成)が選ぶ「第68回ブルーリボン賞」(2025年度)の授賞式が17日、東京・千代田区のイイノホールで開催された。作品賞「国宝」の李相日監督、主演男優賞の妻夫木聡、主演女優賞の広瀬すずら豪華な受賞者がそろい、爆笑あり、感動あり、映画論ありのブルーリボン賞ならではの授賞式が繰り広げられた。司会は前年度に主演賞を受賞した河合優実と山口馬木也が務めた。
■主演男優賞・妻夫木聡「今回は一番感謝の思いが強いですね」

主演男優賞は「宝島」(大友啓史監督)の妻夫木聡が獲得。同作は作家・真藤順丈氏の2019年の直木賞受賞作の映画化で、戦後のGHQ統治下の沖縄で、米軍基地などから奪った物資を住民らに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちの姿を描いた。妻夫木はそのグループのメンバーで消息を絶った親友オン(永山瑛太)を追う主人公・グスクを熱演。日本と米国の狭間で生きる沖縄の人々の苦悩や希望を背景にした骨太のドラマを盛り上げた。2010年度の「悪人」以来15年ぶり2度目の主演男優賞受賞となる。
登壇した妻夫木は、「いつになっても賞をいただけるということは本当に光栄なことだし、嬉しいことなんですけど、本当に今回は一番感謝の思いが強いですね」語った。そして 「僕自身も、今回は吉沢君(「国宝」の吉沢亮)がこの場に立っていることが今年はね、多分皆さん思っていることだろうなと思ってたんですけれども、多分、記者の皆さんに、僕がこの『宝島』という映画に向けた思い。それに対して映画を信じたい皆さんに、映画というものが奇跡を起こす。そういう瞬間を目の当たりにしたいと、皆さんも一緒に信じてくれた。そういう答えが今回の賞をいただけたということなんじゃないかなと思っています。僕としては、もうみんなキャスト、スタッフそして関係者、お客の方々皆さんで取った作品賞を一つもらったような、そういう思いで今います」と受賞の喜びを語った。
司会の山口から「戦後80年という節目の年で、戦後直後の運命の中で必死に生きた沖縄たちの若者の姿が、本当にあそこにありました。本当に感動させてもらいましたありがとうございます。また、これ、撮影がコロナ禍で延期されたということも伺っております。その辺とか振り返っていかがでしたでしょうか」と質問。
妻夫木は、コロナ禍の影響などで2回撮影が延期になったことを明かし、「2回飛んで、映画として撮影をやるということは、本当に映なかなかないことなんですね。だから、ギリギリまでとてもお金もかかる映画だったのでどうなるかという心配ではあったんですけど、皆さんの熱い思いがこの映画を支えて最後まで走り切ることができたんだろうな、というのは思っていますね」という。
「それはもう本当にスタッフキャストだけじゃなくて、沖縄の方々もやっぱり一人一人で諦めなかった。そういうことがあったんじゃないかな。
そしてさらに今生きている方々だけじゃなくて、やっぱり先代の先人の方々の思いというものが、僕たちを底上げしてくれたんじゃないかな、というのはすごく撮影している時から感じていましたね」と振り返った。
その後、「悪人」でタッグを組んだ李監督が登場し「確かに『悪人』の時を思い起こすと一番もがいてた時期、役者として何か変化したい。もっと何か上に行きたいと、かいろんなもがきの中からもがきの中にいて、何か掴もう掴もうっていう意思、その不安も含めてそういったものが何か役に対しての力になった気がしていて」といい、「でもそれからね。10年、10何年経って、そういった時期が過ぎて、もっとより成熟して、本当の意味で作品を背負う俳優として立っている。宣伝ということだけではなくて、何かこの人がこの映画を背負っている顔なんだっていう映り方を『宝島』はしていたので、その大きさを非常に感じました。大きくなったね、本当に大きかった」と称えた。
妻夫木は「ずるいな。これ絶対泣かそうとしてますよね」というと、李監督が「泣いちゃだめよ」と声をかける一幕もあった。

さらに主演女優賞の広瀬すずも登場。「宝島」で共演した広瀬について聞かれると「すずちゃんはね、皆さんもイメージがある通り、いるだけで晩空気を変えてくれる太陽のような人、ひまわりのような人。だから、『宝島』って必ずしも明るい作品ではないんですけど、すずちゃんがいるからこそ前を向ける。そういうふうな原動力に僕たちだけじゃなくて、スタッフの方々もみんなそうだったと思ったし、見てくれた方々もそういうようなすずちゃんの姿に感動したんじゃないかな、と思っています。本当にありがとうございます」と絶賛した。
これを受けて広瀬は「私は沖縄に行き来していて、妻夫木さんはずっと沖縄にいらっしゃって。久々に現場に入ったときに、どんどん背中が小さくなっていく妻夫木さんの後ろ姿を何度か目撃して、体の中のエネルギーがどんどん外に出て放出していっている後ろ姿だったので、いやー、こんな先輩が現場にいてくださる映画の世界にいて自分たちはなんて心強いんだと思う。毎日を過ごさせていただいて。お芝居に対しても役に対してもキャストの皆さん、スタッフの皆さんにまっすぐぶつかってくださる。そんなニーニー(お兄さん=沖縄の方言)は、本当に最高にかっこいい先輩でご一緒に来てとても嬉しかったです」と語った。
■主演女優賞・広瀬すず「ずっとメラメラしていた状態だった」

主演女優賞には、3作品で幅広い演技で女優として新境地を見せた広瀬すずが選ばれた。若き日の文芸評論家・小林秀雄、詩人・中原中也の2人に愛された実在の20歳の新進女優・長谷川泰子を演じた「ゆきてかへらぬ」(根岸吉太郎)、ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロの小説を映画化した「遠いやまなみの光」(石川慶監督)では1950年代に長崎で暮らしていた主人公・緒形悦子を繊細にミステリアスに演じて存在感を見せ、「片思い世界」(土井裕泰監督)では片思いの記憶を胸に秘める相楽美咲を演じ、「変幻自在の魅力を発揮した」と評価された。
登壇した広瀬は「本日はこのような素敵な賞をいただき、本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、「去年はいつもより作品が多く、皆様にお届けできることができ、本当に時代が異なる女性たちを力強く、生き抜いてやるぞっていうのが、すごく現場にいながらも楽しみながら、もがきながらも本当に素敵な作品と、現場のスタッフの皆様と共演者の方に望まれて楽しく過ごすことができました」と語った。そして「本当にここにいらっしゃる先輩の皆様の背中を、これからも一生懸命追って頑張ってついていきたいなと思える。そんな時間を今過ごさせていただきました。またここに戻ってこれるように頑張ります。ありがとうございました」と今後の抱負を力強く述べた。
司会の河合が「『片思い世界』ではいわゆる幽霊の役で、『遠い山なみの光』では長崎で被爆するなど戦争に翻弄されながら生きた女性役、そして『ゆきてかへらぬ』では伝説の文豪二人と思いを通わせるという役と、本当に幅が広いというか特別な役を立て続けられ演じられたという印象なんですが、ご自身の中でこの演じ分けというのを…その前に聞きたいのは、あの3本の映画というのは同時期に撮られていたんでしょうか」と質問。
広瀬は「『ゆきてかへらぬ』は結構何年か前に撮影したもので、公開までにもまだ2年3年くらいあるねみたいなことを現場で話していたので、多分当時は20代前半で撮影していたもので、ほかの2つはもうちょっと最近ではあるんですけど」と明かした。そして3作品の役作りについては「時代意識するというよりは、女性たちが持っていた信念のようようなものが本当に強い役だったので、ずっとメラメラしていた状態だったような気がしています」と語った。
■作品賞「国宝」 李相日監督「50代60代世代の方から10代の方まで幅広く見ていただいた」

作品賞は、任侠の一家に生まれるが、歌舞伎役者の家に引き取られて芸の道に人生を捧げた主人公・喜久雄(吉沢亮)の50年を描いた「国宝」が選ばれた。実写映画歴代最高興収を22年ぶりに更新し、実写映画初の興収200億円突破。さらには第98回アカデミー賞(現地時間3月15日授賞式)のメイクアップ・ヘアスタイリング賞にノミネートされるなど社会現象を巻き起こしている。李監督は2006年度の「フラガール」以来19ぶりの作品賞。
登壇した李相日監督は、直前に登壇した助演男優賞の佐藤二朗がマシンガントークで会場の爆笑をさらった後での登壇に「本当にやりずらいですね、佐藤さん」と言って笑わせ、「僕はキャスティングを考える際、その俳優さんの演技だけではなくて人間性も非常に気になるので、こういった場で非常にキャスティングの参考になるなと思って俳優さんを見ております。非常に参考になりました」と語った。
興行収入が実写映画として初めて200億円を超えたことについて聞かれ、「確かに200億という数字は非常に大きな金字塔と言えると思うんですけど、同じ数字でもちょっと別の観点からお話をすると、この国宝という作品は、まず観客層の年齢の幅が非常に広くて、最初は50代、60代の大人の世代の方から始まって、10代の方まで幅広く見ていただいたと思います。中には90代のおばあちゃんたちの集まりが見に行っていただいたということも伺っております」と幅広い客層を明かした。
「そして現場の俳優も田中泯さんは撮影時80歳なんだっておっしゃって。(少年時代の喜久雄役の)黒川君たちは10代で、10代から80代の俳優さんたちが勢揃いして、皆さん同じ歌舞伎を習うという苦しみを味わいながら切磋琢磨して、それに呼応する形でスタッフも80代から今回僕の現場にしては珍しく20代前半とか20代半ばの若いスタッフも結構多かったので、本当に全体として、若い人から経験のある人まで、多くの人がこの作品に参加して自分の力を尽くしてくれて、それが多くの年齢層の観客の方に広がっていったので、今のこの結果があるんだな、と実感しております」と語った。
■監督賞・山田洋次「最初にもらったのは60年前です」

監督賞は、「TOKYOタクシー」の山田洋次監督が選ばれた。木村拓哉演じるタクシー運転手が、倍賞千恵子演じる人生の終活に向かうマダムを乗せて東京から神奈川の高齢者施設まで送る中で、それぞれの人生が交錯する物語。山田監督は、66年度の「なつかしい風来坊」「運が良けりゃ」と高倉健と倍賞千恵子が共演した77年度の「幸せの黄色いハンカチ」で監督賞を受賞しており、48年ぶり3度目の監督賞となった。
「最初にもらったのは60年前ですからね。その時に僕は初めて監督賞をもらって、とても信じられない思いで舞台に立った日のことをよく覚えています。本来ならこの監督賞は李君受けるべき賞なんだろうけど、多分ね。長い間よく頑張ったなという、そういう思いも込めて僕にくださったんであろうと、そういうふうに思います。この年になってこの後一生もらえることはなかなかないことなんだろう、とても幸運だったな」といい、「スタッフの皆さんと一緒にあの喜びを味わいたい、そんなふうに思います。ありがとうございました」と語った。
その上で、「今から60年前というのは、まだまだ映画が非常に力があった。アニメーションはまだたくさん出てなかったし、今日本映画の売り上げが上がったという説明があったけども、実はそれはアニメーションなんですね。僕たちが作る劇映画はねそんなに元気がないのが事実です。このままじゃいけないという切実な思いが、今、僕たち劇映画を作る監督あるいは主役にはとてもそういう思いが今あるわけです。そういう中にこういう映画賞を続けていただいたことは、本当に僕たちの励みになります」などと劇映画(実写映画)のさらなる活躍に期待を寄せた。
そして「国宝」を絶賛していることについて司会から聞かれ、「的確にきちんとドラマを捉えている。彼の映画は柱がしっかりしているわけですね。だから観客の気持ちは揺るがない。かなり長い映画ですけども、それを飽きずに見られる。というのは、やっぱりドラマの捉え方がしっかりしているわけです」と称賛した。
これを受けて李監督は、「本当に嬉しい限りと言いますか。僕らの世代は本当に山田監督の寅さんもちろんそうなんですが、家族であったりとか、またちょっと寅さんとはスタンスの違う作品を見て学んできたわけですけど、映画としての文法がすごく強く、しっかり裏打ちされた中で俳優さんがきちんと生きているという作品を見せていただいた」と称賛し、「非常に勉強させていただいたのと山田監督は半世紀以上映画を作られながらも、まだ新しいものに対して敏感に反応されている。『TOKYOタクシー」の撮影現場も拝見させていただいたんですけど、未だに自らあの賠償さんのところに歩み寄って、何か多分じっとしていられないっていうところが、非常に力強さを感じました」と語った。
■助演男優賞・佐藤二朗「「イイノホールの入り口で警備員に止められた」

佐藤二朗は「爆弾」(永井聰監督)で、酔って店員に暴行するなどして逮捕されるが、取り調べ中に連続爆弾事件を次々に予言して捜査員を翻弄する中年男スズキタゴサク役で、鬼気迫る異次元の怪演を見せ助演男優賞に選ばれた。
佐藤が壇上の中央で東京映画記者会の記者から賞状を受け取ると、司会の河合は受賞理由などの説明を省略して「どうぞご自由に」とスピーチを促すと、怒った佐藤が司会の席に詰め寄るなど爆笑と波乱の助演男優賞受賞に。

そして佐藤は「イイノホールの入り口でね、警備員に止められました」と告白して再び爆笑に。「受賞者で」といったのが聞こえなかったようで「お客さんの入口はあっちだよ」って言われたという。「やっと(会場に)入ってきたら、パーテーションで区切られた隣が、渋谷さん(「ナイトフラワー」で麻薬密売の元締めを演じて新人賞の渋谷龍太)で、『あ、俺たぶん殺されるな。何もしてないのに多分この人に殺されるんだろうな』。そしてらすごく腰の低い人で」と渋谷をネタにして爆笑を誘った。
そして「『爆弾』に本当に感謝しています。でも、スズキタゴサクをキャスティングするのはすごく勇気のいることだから。最後にみんなに感謝。ブルーリボン賞最高ってことだよ」といい「ぼくの生まれは1969年、昭和44年は『男はつらいよ』の記念すべき1作目が公開になった年。だから山田洋次監督と同じ席上にいられるのはこの上ない喜び。今日初めてまともなこと言った」。
取調室のシーンは約2か月かかったといい、取調室で対峙した刑事役で共演した渡部篤郎のモノマネも披露するなど会場を大いに盛り上げた。
また「あんのこと」で共演した河合から、「全然違う役で楽しませていただきました。スズキタゴサクを見ているだけで観客がドキドキするような、驚くような、二朗さんがその役を楽しんでいるようで、二朗さんのクリエイティビティのようなものが伝わってくるようでした」と絶賛すると、「オ~、いいこというな河合、結婚しよう」と言って笑わせ「今のはやめましょう、調子乗りすぎです」と”求婚発言”は撤回していた。
■助演女優賞・森田望智「内田監督とご一緒すると、技術とかではなく魂でぶつからなきゃと思わされる」

助演女優賞は「ナイトフラワー」(内田英治監督)の森田望智が選ばれた。借⾦取りに追われ2⼈の⼦供を抱えて東京へ逃げてきて麻薬の密売に手を染める北川景子演じる主人公・夏希のボディガード役を引き受ける孤独な格闘家・多摩恵を演じた。半年間のトレーニングを敢行し7キロ増量して演じ、リングでの試合の激闘シーンをリアルに演じて見せた。
森田は、「ブルーリボン賞は憧れの賞だったので本当に嬉しいです」と喜んだ。
内田監督からLINEで「キミは運動神経はいいの?」と聞かれ「よくないけどやれることがあれば頑張ります」と返したが「まさかゴリゴリの格闘家だとは思っておらず、ちょっと頑張るといったのは後悔した」という。「内田監督にいちばん最初7年前にお会いした時にやってほしいことがあるといわれて、何ですかと聞いたら、『役と向き合った時に出会った言葉の中から大事な言葉を台本の最終ページに書きこんでください』といわれて、今回もそれをやってたなと思って、昨日台本を開いたら、7年前も今回も『生き抜くぞ』って書いてあって、内田監督とご一緒すると、技術とかではなく魂でぶつかりたい、ぶつからなきゃと思わされる。そんな環境を整えてくださったスタッフさん、キャストの皆さん、格闘技をずっと一緒に練習してくださったトレーナーさん、皆さんと一緒にとれた賞」と語った。
■新人賞・渋谷龍太「一番最初に頂けた賞がこのような賞で本当に嬉しい」

新人賞には、ロックバンドSUPER BEAVERのボーカル渋谷龍太俳優が選ばれた。デビュー作となった「ナイトフラワー」で、主人公・夏希にドラッグの売人としての”仕事”を許可する麻薬密売の元締めサトウをミステリアスに演じて存在感を見せた。
渋谷は「ぼく自身音楽を20年やってまして、正直、音楽しかしてこなかったので、お芝居をさせていただく機会を頂いて、こんなに名誉ある賞まで頂けたというのはびっくりすることですし、ひとえに監督、スタッフ、共演者の方々と日ごろ応援してくださる方のおかげでこのような結果になったと思ってます」と受賞を喜んだ。
そして「(音楽の)メジャーに20歳ぐらいの時に行って、2年ぐらいでクビになって、30手前までアルバイトしながら生計を立て、ようやく今音楽で食べられるようになって、いや食べられなくなって、本当に賞は無縁の人生を歩んできましたが、一番最初に頂けた賞がこのような賞で本当に嬉しいことだな、すごく実感しています。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
山口から「これからも演技を続けてほしい。どこかで共演を」といわれ「是非!是非!そういうことを言ってもらえるなら、またやってみたいな」と答えて会場から大きな拍手をもらっていた。
■外国作品賞「教皇選挙」キノフィルムズ・西村祐一郎専務「多くのマスコミの方に支持していただきました」

外国作品賞には、ローマ教皇の死去に伴う教皇選挙(コンクラーベ)の舞台裏の暗闘や政治的駆け引きなどをリアルに描いた「教皇選挙」が選ばれた。キノフィルムズ・西嶋祐一郎専務が登壇して、「そこまで規模の大きくない作品でしたが、多くのマスコミの方に支持していただきました」と述べた。106館の限定した公開だったが、82万人を超える観客動員を記録したという。
「侍タイムスリッパ―」で主演男優賞を受賞した司会の山口馬木也は「芸術性がありながらもサスペンス、ミステリーの要素があって、最後には思いもよらない結末を迎える。非常に素晴らしい映画でした」と感想を述べ、少ない劇場で公開してのヒットに、「侍タイムスリッパ―」が単館からスタートしてヒットしたことと重ねて「何か親近感を感じました」と語った。
■司会・山口馬木也と河合優実

司会は前回「侍タイムスリッパー」で主演男優賞を受賞した山口馬木也と、「あんのこと」「ナミビアの砂漠」で主演女優賞を受賞した河合優実が務めた。山口はそれぞれの作品の開設や感想を述べたり、佐藤二朗に「爆弾間に間違われたんですね」と絶妙なツッコミを入れるなど司会をこなし、河合も佐藤の演技を解説するなど映画同様に個性的な発言で存在感を見せた。
【第68回ブルーリボン賞 受賞作品・受賞者】
作品賞 「国宝」(李相日監督)
監督賞 山田洋次「TOKYOタクシー」
主演男優賞 妻夫木聡「宝島」
主演女優賞 広瀬すず「ゆきてかへらぬ」「片思い世界」「遠い山なみの光」
助演男優賞 佐藤二朗「爆弾」
助演女優賞 森田望智「ナイトフラワー」
新人賞 渋谷龍太「ナイトフラワー」
外国作品賞 「教皇選挙」
【邦画ベストテン】
「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」「国宝」「宝島」「でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男」「TOKYOタクシー」「ナイトフラワー」「遠い山なみの光」「爆弾」「フロントライン」「港のひかり」
【洋画ベストテン】
「ANORA アノーラ」「F1®/エフワン」「エミリア・ペレス」「教皇選挙」「サブスタンス」「ジュラシック・ワールド/復活の大地」「ズートピア2」「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」「ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング」「ワン・バトル・アフター・アナザー」
【ブルーリボン賞】
1950年(昭25)創設。「青空のもとで取材した記者が選出する賞」が名前の由来で、当初は一般紙が主催していたが61年に脱退。 67~74年の中断を経て、東京映画記者会主催で75年に再開。 ペンが記者の象徴であることから、副賞は万年筆。映画に取り組む姿勢や人柄も選考に含まれるのが特徴。授賞式は例年、前年度の主演賞受賞の2名が司会を務める。在京スポーツ紙7紙はサンケイスポーツ、スポーツニッポン、スポーツ報知、デイリースポーツ、東京スポーツ、東京中日スポーツ、日刊スポーツ(50音順)