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映画
レオス・カラックス最大の衝撃作「ポーラX」4Kレストア版 本編特別映像解禁
(2026年2月22日9:30)

背徳的で虚無的なハーマン・メルヴィルの問題作「ピエール」を映画化した、レオス・カラックス監督最大の衝撃作、「ポーラX」4Kレストア版が21日から東京・渋谷区のユーロスペースほか全国にて劇場公開となり、本編特別映像が解禁になった。
19世紀半ばのアメリカ小説、ハーマン・メルヴィルの「ピエール」(1852)は、発表当時あまりに背徳的で虚無的な内容のため「メルヴィル発狂す」と報じた新聞まであった特異な怪物的作品だった。
「ボーイ・ミーツ・ガール」(83)、汚れた血」(86)、「ポンヌフの恋人」(91)、「アネット」(21)などで知られるフランスのレオス・カラックス監督は、小説の仏題"Pierre ou les ambiguité" (ピエール、あるいは曖昧なるもの)の頭文字Polaに謎のXをつけた『ポーラX』として映画化。
現代のパリに設定を変え、二人の絶望の深み、そしてその果てにあるあらゆる愛憎あらゆるしがらみからの超越を、壮絶なロマンティシズムの物語として描いた。
裕福で満ち足りた田園生活を送るピエール(ギョーム・ドパルデュー)と母マリー(カトリーヌ・ドヌーヴ)。そこへ「姉」と称して闇の世界から現われたボスニア難民イザベル(カテリーナ・ゴルベワ)の抗しがたい魅力に引き寄せられたピエールは、母も婚約者も家督も全て捨てて彼女とパリに出る。イザベルは本当の姉なのか。闇が深まるほど疑惑も深まる。運命に翻弄され、絶望へと吸い込まれていく二人をカラックスは仮借ない視線で見つめていく。
主演のギョーム・ドパルデュー(1971-2008、ジェラール・ドパルデューの息子)とカテリーナ・ゴルベワ(1966-2011、レオス・カラックスの妻)が困難な役柄を体当たりで演じ、ピエールが姉と呼ぶ母をカトリーヌ・ドヌーヴ(1943-)が演じ前半と後半で極端な変化を見せる。
解禁となった本編特別映像では、ピエールと母マリーの優雅な暮らしぶりと、母を「姉さん」と呼ぶ親子の親密な関係性が描かれている。バイクで帰ってきたピエールは、庭でお茶を飲みくつろぐマリーの元へ。「今日はとてもきれいね 愛のせい? 愛してるわ」「もし僕が醜かったら?」美も富も手にする親子は煙草をくゆらせながら言葉を交わす。ギョーム・ドパルデューの端正な顔立ち、当時50代だったフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴの気高い美しさ、エレガントな家族の眩しい日常の一場面となっている。












【クレジット】
『ポーラX』
監督・脚本:レオス・カラックス/撮影:エリック・ゴーティエ
出演:ギョーム・ドパルデュー、カテリーナ・ゴルベワ、カトリーヌ・ドヌーヴ
1999年/フランス・ドイツ・スイス・日本/カラー/135分
(C) ARENA FILMS / POLA PRODUCTION / THÉO FILMS / FRANCE 2 CINÉMA / PANDORA FILMPRODUKTION / EURO SPACE / VEGA FILM
配給:ユーロスペース
公式サイト http://carax4k.com
2月21日(土)からユーロスペースほか全国にて劇場公開中