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映画
第79回カンヌ国際映画祭 コンペ部門に日本人監督3作品ノミネート 25年ぶりの快挙
(2026年4月10日10:30)

第79回カンヌ国際映画祭(5月12日~5月23日)のラインアップが9日(現地時間)、フランスで発表され、最高賞のパルムドールを競うコンペティション部門に、是枝裕和監督の「箱の中の羊」、濱口竜介監督の「急に具合が悪くなる」、深田晃司監督の「ナギダイアリー」の正式出品が決まった。日本人監督の3作品の出品は2001年以来25年ぶりの快挙となった。
是枝監督の「箱の中の羊」(5月29日公開)は、近未来を舞台に、息子を亡くした夫婦(綾瀬はるか、千鳥の大悟)が息子の姿をしたヒューマノイドを迎え入れたことから始まる新しい家族の物語を描く。
是枝監督は「万引き家族」(18)でパルムドールを受賞。「怪物」(23)で坂本裕二氏が脚本賞を受賞している。8回目のコンペ出品で、「楢山節考」「うなぎ」で2度パルムドールを受賞した今村昌平監督に続く、2度目のパルムドールなるか注目される。
「ドライブ・マイ・カー」(21)以来3回目のコンペ出品となる濱口竜介監督の「急に具合が悪くなる」(6月19日公開)は、パリ郊外を舞台に、介護施設「自由の庭」の施設長(ヴィルジニー・エフィラ)と、がん治療中の日本人演出家(岡本多緒)の交流を描く。ドイツ、フランス、ベルギー、日本合作。
初のコンペ入りの深田晃司監督「ナギダイアリー」(9月25日公開)は、自然豊かな町・ナギで創作に打ち込む彫刻家(松たか子)が、彼女のもとを訪れる別れた夫の姉らとの出会いで穏やかな日常に小さな揺らぎをもたらしていく物語。日本、フランス、シンガポール、フィリピン合作。
コンペ部門に邦画が3本選出されたのは、2001年に今村昌平監督「赤い橋の下のぬるい水」、青山真治監督「月の砂漠」、是枝裕和監督「DISTANCE/ディスタンス」が選出されて以来25年ぶり。
コンペ部門の審査員長には、「オールド・ボーイ」(03)で第57回カンヌ国際映画祭で最高賞の次点に当たるグランプリを韓国映画史上初めて受賞、「渇き」(09)で第62回の審査委員賞、「別れる決心」(22)で第75回の監督賞を受賞している韓国のパク・チャヌク監督が務める。審査委員長を務めるのは第70回に続いて2度目。
また、革新的な作品を選ぶ「ある視点」部門に、岸井ゆきの主演、岨手由貴子監督の「すべて真夜中の恋人たち」(今秋公開)、「カンヌプレミア」部門に元木雅弘主演、黒澤清監督の「黒牢城」(6月19日公開)が選出された。