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トランプ大統領コロナ感染で入院 主治医が臨床試験中のポリクローナル抗体を投与

(2020年10月3日12:50)

トランプ米大統領(74)が新型コロナウイルスに感染し2日夜(現地時間)、ワシントン近郊のウォルター・リード国立軍事医療センターに入院した。入院前にツイッターにビデオメッセージを投稿して「とてもうまくいっていると思う」と回復に自信を見せたという。大統領の治療に臨床試験中の「ポリクローナル抗体」が投与されているという。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、トランプ大統領は数日間入院し病院から執務に当たるという。病院にチェックインする前に大統領はツイッターにビデオメッセージを投稿して、回復を願うメッセージが数多く寄せられていることに感謝し、「ウォルター・リード病院に入院します。私は非常によくやっていると思うが、うまくいくようにするつもりだ」と回復への自信をのぞかせたという。

そして同様に検査で陽性になったメラニア夫人(50)について「ファーストレディは非常によくやっている。本当にありがとうございます、感謝しています、一生忘れません。ありがとう」と述べた。

トランプ大統領は、ウォルター・リードに向かうためにホワイトハウスの南側の芝生を歩いてヘリコプターに向かったとき、マスクを着用し介助もなく1人で歩き、記者たちに親指を立てて元気なことをアピールしたという。メラニア夫人は一緒ではなかった。

ホワイトハウスのマケナニー報道官は「十分な注意を払った上で、医師と医療専門家の勧めで、大統領は今後数日間、ウォルター・リードの大統領執務室から仕事をする」と語った。 「症状は軽度で、元気に一日中仕事をしている」という。

大統領の主治医のショーン・コンリー医師は2日午後(現地時間)、トランプ大統領が同日早朝にツイッターでウイルスに感染したことを公表したことを受けて、新型コロナウイルスと戦うために臨床試験中の「ポリクローナル抗体」を投与することを明らかにしたという。 この治療薬は新型コロナウイルスと戦うのを助けるものだという。そして大統領は「疲労感を感じている」と明らかにした。症状が悪化して高熱が出たりしたので同抗体を投与したとの情報もある。メラニア夫人は「軽い咳と頭痛がある」という。コンリー医師によると、トランプ氏は亜鉛、ビタミンD、制酸剤ファモチジン、メラトニン、アスピリンを含む様々な一般的な薬やビタミン剤を服用しているという。

対抗馬の民主党候補・バイデン前副大統領は検査で陰性だったという。大統領選が11月に迫る中でコロナをめぐって明暗を分けた格好だが、トランプ大統領のコロナ感染が選挙戦にどんな影響を与えるのか注目される。