ロバート・デ・ニーロの会社に1億8000万円の賠償命令 元アシスタントが性的虐待などで提訴

(2023年11月10日11:00)

ロバート・デ・ニーロの会社に1億8000万円の賠償命令 元アシスタントが性的虐待などで提訴
ロバート・デ・ニーロ(Instagram/
@robert_de_niro_offical)

ロバート・デ・ニーロ(80)の元アシスタントの女性が、デ・ニーロから性的虐待や罵詈雑言を受け、女性差別的な仕事をさせられたなどとして1200万ドル(約18億円)の損害賠償を求めて訴えた裁判で9日(現地時間)、ニューヨーク・マンハッタン裁判所の陪審団は、デ・ニーロの会社に元アシスタントに対して120万ドル(約1億8000万円)の支払いを命じた。米メディアが報じた。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、マンハッタン連邦裁判所の陪審員たちは9日、約5時間の審議を行ない、デ・ニーロが地獄の上司だったと主張する元アシスタントのグラハム・チェイス・ロビンソンさん(41)の賠償請求に対して、デ・ニーロの会社カナル・プロダクションは、ロビンソンさんに対し、120万ドルの損害賠償を支払うべきだと述べた。デ・ニーロ個人の責任は認められなかった。

デ・ニーロと元アシスタントの法廷闘争の発端は、2019年8月、カナル・プロダクションがかつては信頼していた従業員のロビンソンさんが、デルタ航空のスカイマイルを何百万マイルも盗み、ウーバーや外食に何千ドルも使い、仕事をしているはずなのに『フレンズ』を夢中で見ていた怠け者だと告発し、1200万ドルの賠償を求めて提訴。
これに対して、2019年4月まで11年間デ・ニーロの下で働いていたロビンソンさんは、デ・ニーロが一度も休みを与えず、彼女の肩書きに見合わない仕事を割り当て、女性であることを理由に低賃金で、背中を掻かせたり、排尿中に電話で話したりといった性的虐待行為を受け、さらにはデ・ニーロのガールフレンド、ティファニー・チェンから絶え間ないいじめを受けていたと主張し、1200万ドル(約12億円)の損害賠償を求めて反訴した。

デ・ニーロは先月に出廷して、ロビンソンさんが大事な約束の時間に起こしに来なかったとき、「甘やかされたクソガキ」と呼んだことは認めたが、決して虐待はしていないと主張した。また、彼女に背中を掻いてほしいと1、2度頼んだことがあったことを認めたが、性的なものがあったという彼女ン主張はのは「ナンセンス」だと怒理を露にする場面もあった。

敗訴を受けてキャナル・プロダクションはロビンソンに与えられた賠償金を減額するために上訴する可能性に言及したという。第2ラウンドはあるのか成り行きが注目される。