テイラー・スウィフト、猛暑のブラジル公演でファンが死亡「悲しみに打ちひしがれている」　会場は60度で1000人が失神と現地紙

テイラー・スウィフト（33）が17日（現地時間）にブラジル・リオでジャネイロで開催した「Eras」ツアーの公演の直前にファンの一人が亡くなったことが分かり、悲痛な声明を発表した。リオでの2度目の公演は延期された。

米Page Sixによると、17日夜の公演直前に、猛暑の中ブラジル人の女性ファンが死亡したことがわかりテイラーは「悲しみに打ちひしがれている」などと悲痛な胸中を明らかにした。

コンサート終了後、テイラーは自身のインスタグラムのストーリーに自筆のメモを公開し、「このような言葉を書いていることが信じられないのですが、今夜私のショーの前にファンを亡くしました。どれほど打ちのめされているか、言葉では言い表せません」とつづった。「（亡くなったファンは）信じられないほど美しく、若すぎたという事実以外には、ほとんど情報がありません」という。
「私は今、この喪失を深く感じており、私の心は彼女の家族と友人たちとともににあります。このツアーをブラジルで開催すると決めたとき、このようなことが起こるとは思ってもみなかったことです」とは締めくくった。

現地紙によると、亡くなったのはアナ・クララ・ベネヴィデスさんで、会場のニルトン・サントス・スタジアムの最前列にいたときに失神し心肺停止になったという。救急隊員により蘇生したが、病院に向かう途中で2度目の心配停止を起こし亡くなったという。
会場の温度は「60℃」（華氏140度）に達し、消防士たちは「イベント中に1000人の失神者が出た」と話したという。猛暑にもかかわらず、スタジアムへの飲料水の持ち込みが禁止されたことに対し、ファンはソーシャルメディア上で非難したという。

スウィフトは、うだるような暑さの中、ファンに十分な水を飲ませるため、コンサートを何度も中断して、「water！water！」のコールが鳴り響く中、彼女は手を振る観客にボトルを持ってくるよう関係者に促したという。テイラーは、新恋人のNFLカンザスシティ・チーフスの選手トラビス・ケルシー（34）と一緒にブラジル入りしていた。

スウィフトは18日夜、ブラジルのリオデジャネイロでの2度目のコンサートを延期することを発表した。
インスタグラムのストーリーズで「リオの極端な気温のため、今夜の公演を延期することを決定しました。私のファン、仲間のパフォーマー、クルーの安全と幸福が常に最優先されなければなりません」と報告した。