櫻井翔、ジャニー氏の性加害疑惑にTV生発言「事務所はしっかり調査を」 元Jr.3人が児童虐待法の改正を求める4万人署名を与野党に提出

(2023年5月14日23:50)

櫻井翔、ジャニー氏の性加害疑惑にTV生発言「事務所はしっかり調査を」 元Jr.3人が児童虐待法の改正を求める4万人署名を与野党に提出
ジャニーズ事務(東京・港区)

嵐の櫻井翔(41)が5日、月曜のキャスターを務める日本テレビ系「news zero」に生出演して、ジャニー喜多川氏(2019年、87歳没)の所属タレントへの加害疑惑について言及して「しっかりとプライバシーを保護した上で、どのようなことが起こっていたのかを調査してほしい」などと訴えた。一方、同日、性被害を訴えている元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏ら3人が児童虐待法の法改正を求める約4万人の署名を与野党に提出した。

櫻井は「この件について自分の言葉でお伝えできればと思います」と切り出し、「今回の件ですが、私には二つの側面があると考えています」と述べた。

「一つは、今問題の責任が問われている事務所に所属しているということ。そしてもう一つは、大きな意味では自分は被害者側に見られうる立場に置かれているということです。  私にとってこの二つの側面をふまえますと、コメントすることは難しいと考えていました」と説明した。

そして「今もまだ、どの立場で、どうお話しできるか難しいのですが、お伝えしたいことの一つは、臆測で傷つく人たちがいるということです」と語った。

「かつて同じジャニーズJr.として、同じ時間をともにしてきた、大切な仲間の中には…」といい言葉を詰まらせ、涙を浮かべて大きく息を吸ってから、「すでにこの世界とは全く違うところで、新しい人生を歩んでいる人たちもたくさんいます。そういう人たちも含めて、あらぬ臆測をよび、今回の問題の対象となってしまうことは何よりも避けなくてはいけない、避けたい」と力を込めた。

「そこを考える中で、私自身発言すること自体が、また臆測を呼び、広げ、無関係な人々まで傷つけることにつながるのではないか、ということを、恐れています」と続けた。

そして「ただです。だからこそ、ジャニーズ事務所は、話したくない人の口を無理やり開かせることなく、しっかりとプライバシーを保護した上で、どのようなことが起こっていたのかを調査してほしい。そして、被害を訴える方々、ならびに、本日提出した署名をした皆さんの思いを重く受け止め、二度と、このような不祥事が起こらない体制を整えなければならないと思います」と訴えた。

そして「最後に、あらゆる性加害は、絶対に許してはならないし、絶対に起こしてはならないと考えています」と締めくくった。

「しっかりとプライバシーを保護した上で、どのようなことが起こっていたのかを調査してほしい」とこの問題の調査の必要性を訴えた櫻井。一方で「大きな意味では自分は被害者側に見られうる立場におかれている」とこの問題に言及することの難しさも訴えた。いずれにしても、所属タレントに憶測や中傷などはあってはならないだろう。そのうえで事務所に適切な調査を要求し、また、調査にはプライバシーの保護を前提にしたうえで協力することが望まれる。そのためにも事務所が指名した調査チームではなく、完全に独立した第三者による調査が必要とみられる。そして、所属タレントが矢面に立たされないように、まずは事務所社長らが記者会見するなり前面に出てこの問題に対応すべきだろう。

■元ジャニーズJr.3人が児童虐待法の改正を求める4万人の署名を与野党に提出

ジャニー氏からの性被害を訴えている元ジャニーズJr.の歌手カウアン・オカモト氏(27)、ダンサーで俳優の橋田康氏(37)、二本樹顕理氏(39)の3人が5日、国会を訪れ未成年への性加害を部資するための児童虐待法の改正を求める約4万人の署名を自民党や立憲民主党など与野党6党に提出して法整備を訴えた。現行の児童虐待法は加害者を「保護者」に限定しているが「第三者」にも拡大することを求めている。

橋田は「法改正が実現すれば、ジャニーズ事務所に限らず、エンターテインメント業界の限らず、幅広い場の未来の子供たちが守られる環境が作られると考えています」などと訴えた。
カウアン氏は「僕らの過去っていうのは戻らないので、被害者が怖がる法律ではなくて、加害者が怖がるような法律を作れたらなと思います」と語った。3人は今国会会期中の改正案成立を強く求めた。


立憲民主党は児童虐待法の適用範囲を広げる改正案を国会に提出しているが、会期末までに実現するかは不透明という。これを政権がスルーするなら「異次元の怠慢」といわれても仕方がないだろう。