マドンナの新曲MVの銃乱射シーンに事件の生存者がクレーム

(2019年6月28日)

マドンナの新曲「GOD CONTROL」のミュージックビデオ(MV)の銃乱射シーンに実際の事件の生存者が非難のツイートをしていたことが分かった。その主張とは?

米芸能サイト「TMZ」によると、マドンナのニューアルバム「MadameX」に収録された新曲「GOD CONTROL」のミュージックビデオがこのほど公開になりマドンナは自身のインスタグラムに動画を投稿して「これはあなたを目覚めさせるもの。私たちのコミュニテイーでは銃の暴力が子供達やティ―ンエイジャーに与える影響について軽視されています。犠牲者を尊敬し銃規制を要求しましょう」などと銃規制を訴えた。

「GOD CONTROL」のMVは、2016年6月12日未明にフロリダ州オーランドにあるゲイナイトクラブ「Pulse」で男が自動小銃を乱射して容疑者を含む50人が死亡し、53人が負傷した「オーランド銃乱射事件」をモチーフにしているという。この事件は同性愛者に対するヘイトクライムとみられている。

8分24秒のこのMVには大勢の客が踊っている最中に男が自動小銃を乱射して無差別に殺害するかなり残虐なシーンが32秒間登場する。

このシーンに対して実際の事件の被害者の女性ペイシェンス・カーターさんがツイッターで「もしあなたがトラウマに悩む銃暴力の生存者なら、マドンナの「Gun Violence」のビデオを見ないで。どうか人々が虐殺されるのを見て新たな痛みを感じないようにして」と訴えた。

MVの冒頭では「ストーリーはあなたをとても不安にするでしょう。でも、毎日起きている事起きていることで、これをとめるべきです」というタイプで打った文字が流れる。
しかし、カーターさんはビデオの内容があまりにも実際の事件と似ていて、生存者を暗い場所に引き戻すと話しているという。銃規制を訴えるマドンナらしい社会性があり刺激的なMVだが、残虐な銃乱射シーンが物議をかもしている。

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