ハリウッド特急便
ジョニー・デップが名誉棄損で前妻アンバー・ハードに55億円を請求 「DVはでっち上げ」と主張
(2019年3月2日)
ジョニー・デップ(55)が前妻の女優アンバー・ハード(32)を名誉棄損で5000万ドル(約55億円)という巨額賠償金を求めて裁判所に提訴したことが分かった。ハードの「DV被害はでっちあげ」と主張している。ハード側は「口封じのための提訴」と真っ向ら対立して泥沼の裁判に発展しそうな雲行きだ。
米芸能サイト「レーダーオンライン」によると、昨年12月にハードが米紙ワシントンポストへの寄稿文で、名前は出していないがデップとの離婚騒動について「私はドメスティック・バイオレンスを象徴する著名人になった」などと記述。
DVを告発したことで決まっていた映画を降ろされ、殺害脅迫を受け「毎週電話番号を変えなければならなかった」などと記述。「男が虐待の告発から守られるようになっている社会の仕組みを変えていく必要がある」などとして「性的暴力の廃絶」「男女の格差撤廃」を訴えていた。
デップはハードのDV告発を「ハードのキャリアを前進させるために念入りに構成されたでっち上げ」で「彼女は被害者ではなく加害者だ」と主張している
。
さらには、結婚して1か月もたたないうちに宇宙ロケットの開発を手がけるスペースX社などのCEOを務め、総資産1兆5000億円といわれる大富豪イーロン・マスク氏(47)と関係していたと主張している。ハードはデップとの離婚協議中の16年7月ごろからマスク氏と交際していたと報じられたことがあり、離婚成立後に公にデートするようになったが17年8月に破局が報じられた。
デップとハードは2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったフランスの女優で歌手のヴァネッサ・パラディ(46)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚したが、わずか1年3か月の結婚生活で16年5月にハードが裁判所に離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとしてあざができた顔写真を公開して波紋を広げた。iPhoneを投げつけられたりしたという。
デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億7000万円)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが昨年、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV主張で「シンデレラから(『ノートルダムの鐘』の)醜い男カジモドにされた」などと激しく非難。さらにはデップのDVを報じた英大衆紙「ザ・サン」を名誉棄損で訴え現在も裁判中である。
ハードの代理人は「アンバー・ハードに沈黙を守らせようとする試みに過ぎない」とコメントしている。いずれにしても今回ついにハード本人を相手取った55億円裁判へと発展したことで裁判所がどう判断するのか裁判の行方が注目される。
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