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芸能NewsEye
NHK ジャニーズタレントの新規起用は当面行わず 「紅白」は「現時点でゼロ」
(2023年9月28日11:30)

NHKの稲葉延雄会長が27日、東京・渋谷の同局で行った定例会見で、ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題について言及し、同事務所の被害者への補償や再発防止の取り組みが十分と判断されるまで、所属タレントの新規起用を見合わせると発表した。年末の紅白歌合戦も同様の方針という。現時点では今年の紅白にジャニーズタレントの出演がゼロになるという異例の事態になり波紋を広げている。
稲葉会昌は「被害者への補償や再発防止への取り組みが着実に実施されていることが確認されるまでは、新規の出演依頼はしない」と説明したうえで「再発防止に向けてきちんとした対応がとられているか見ていきたい」と述べたという。すでに解約を結んでいるタレントの出演は続けるという。
番組の中には大みそかの「NHK紅白歌合戦」も含まれ、同日に開かれたメディア総局長の定例会見で、山名啓雄メディア総局長は、事務所の取り組み次第では所属タレントが紅白に出場しない可能性もあるのかとの質問に「現時点ではそういうことになります」と答えたという。
昨年の紅白にはKinki Kids、関ジャニ∞、King&Prince,Snow Man,SixsTONEZ,なにわ男子の6組が出場。スペシャルナビゲーターとして櫻井翔も出演している。
「出歌手の発表は例年11月下旬で、まだ時間がある。ジャニーズの性加害問題への取り組み次第で変わる可能性はゼロではないだろう。いずれにしても近年の紅白にジャニーズタレントが数多く出演しており、ことしはゼロとなると異例の事態で、視聴率がダウンするのは避けられないかもしれないので、白組の出場歌手選定が注目される。また空いた場合、その枠をめぐって争奪戦になる可能性もあり芸能界の勢力図を変えてしまいかねない事態だ」(芸能プロ関係者)
ジャニーズ事務所は社名変更問題や被害補償の具体的方策、藤島ジュリー景子代表取締役(前社長)が保有する株式の取り扱いなどについて議論したとして10月2日に「進捗内容を報告」するとしており、どんな発表になるのか注目される。