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エマ・ワトソン「#BlackoutTuesday」のインスタ投稿で賛否両論

(2020年6月3日)

「ハリー・ポッター」シリーズで知られる英女優エマ・ワトソン(30)が黒人男性ジョージ・フロイドさん(46)が白人警官にひざで首を押さえつけられて窒息死した事件に抗議して火曜日の3日にSNSに真っ黒な四角い画像を投稿する「#BlackoutTuesday」に参加したが、賛否両論が飛び交っている。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、米ミネソタ州ミネアポリスで起きた白人警官による黒人男性ジョージ・フロイドさんの暴行窒息死事件で2日(現地時間)、人種差別や警官の暴行に抗議するハッシュタグ「#BlackTuseday」(真っ黒な火曜日)がSNSで拡散した。

「#BlackTuseday」は、自己宣伝やコマーシャルなど商業的コンテンツの投稿を止めて黒人の声を広げることを目的にしたもので、2013年に黒人少年が白人警官に射殺された事件でSNSに拡散した人種差別撤廃を訴える積極行動主義の運動「#Black Lives Matter」(ブラック・ライヴズ・マター、通称BLM)の支持者がインスタグラムのアカウントに黒い四角を投稿し、警察の残虐行為、コミュニティの最新情報などに関する情報を投稿した。

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(25)や女子テニスの大坂なおみ(22)、プロバスケットボールNBAワシントン・ウイザーズの八村塁(22)らも賛同してインスタグラムに黒い画面を投稿した。

そうしたなか、エマ・ワトソンも3つの黒い四角を自身のインスタグラムに投稿して、それぞれハッシュタグ「#BlackoutTuesday」、「#The Show Must Be Paused」(ショーは一時停止)、「#Amplify Melanated Voices、and Amplify Black voices」(黒人の声を広めよう)を添えた。

しかし、あるSNSユーザーは「エマ・ワトソンが自分を活動家だと宣伝しているのに、インスタグラム上では何も言わず、3つの空白の四角しか投稿していないのは、彼女が白人フェミニストであるかを物語っている」と指摘。また別のユーザーは「エマ・ワトソンは、彼女の美学に合うように、(真っ黒の資格の画像を)縁取りをしていたのか。彼女が(人種差別に)発言したのはこれが唯一で、何の貢献もしていない。白人フェミニストのたわごと」などと厳しい意見を述べたという。

一方でワトソンを支持するネットユーザーも多くいて、あるユーザーは「エマ・ワトソンが白人フェミニストだと思っている人がいるなんて想像できない。エマは、トレンドになっていなかった時から何年もの間、黒人の声を支持して広めてきた。(エマを白人フェミニストという)あなたたちはゴミだし、あなたのために#blackoutuesday や#BlackLivesMatter"に賛同してここにいるのではない」と反論する相次いだという。

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I stand with you.

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そうした批判に応えるようにして、ワトソンはインスタグラムにメッセージを投稿。「認識されていないか数えられていない非常に多くの人種差別が過去と現在に存在しています。白人至上主義は、階層と支配、搾取と抑圧のシステムの一つであり、社会に確実に縫い付けられています。白人として、私はこれの恩恵を受けてきました…」「私はあなたと一緒に立っている 」と、白人社会の恩恵を受けてきたことを認めながらも、人種差別反対の立場を共有していることを訴えた。

■クオモNY知事がトランプ大統領を痛烈批判

ニューヨーク州のクオモ知事は2日、トランプ大統領がホワイトハウス近くの教会で記念撮影をするために、催涙弾ガス弾を使って抗議デモをする市民を排除したことに「大統領のためのリアリティー番組のようだ。恥ずべきことだ」と非難したという。またデモの鎮圧のために州兵を動員してたことに「市民に対して軍を出動させたのは過去100年で初めてのこと」と非難したという。

大規模なデモは2日(現地時間)も行われ、全米の29の州で1万8000人の州兵が動員され、8000人が逮捕されるなど混乱が続いている。白人至上主義者といわれるトランプ大統領の政権下で人種差別、白人警官の黒人に対する暴行、射殺事件が続き、白人警官がフロイドさんの首を膝で押さえ続けるショッキングな映像の拡散で怒りが爆発した格好だ。