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ジャニーズ事務所、「NGリスト」問題で関与を否定 コンサル会社は作成を認め謝罪
(2023年10月6日19:45)

ジャニーズ事務所が社名変更、新会社設立などを発表した2日の記者会見で、会見を運営したコンサルタント会社が、特定の記者に質問をさせない「NGリスト」を作成していた問題で5日、ジャニーズ事務所は公式サイトで「弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません」と関与を否定するコメントを発表した。
サイトでは「弊社は、会見前々日に本件について会見を委託したコンサルティング会社と打ち合わせをいたしました。その時にコンサルティング会社がメディアのリストを持ってこられて、そこにNGと言う文字があったので、井ノ原が、「これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ」と言いました。その時に会見を委託したコンサルティング会社の方は、では当てるようにします。と答えました。そのやりとりをその場にいた役員全員が聞いております」と明らかにした。
「ですから今回流出したと言われている資料は、弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません」、「弊社は誰か特定の人を当てないで欲しいなどと言うような失礼なお願いは、決してしておりません」としている。
一方で「今回は、会見を委託したコンサルティング会社がしたことであっても、それは弊社が雇った責任があると言われれば、その通りであり、大変悩みましたが、現時点でわかっていることだけをご報告させて頂きます」と釈明。
「今後も弊社は、故ジャニー喜多川による性加害問題に関する弊社の再発防止策、および、被害に遭われた方々への補償、さらには、弊社の社名変更と新会社設立に関する取り組みに関し、適宜・適切にすべての関係の皆様に説明責任を果たしていく所存です」などと伝えた。
会見の運営を委託されたコンサル会社「FTIコンサルティング」は5日、「この資料は限られた会場使用時間の中で、会見の円滑な運営準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもの」と「NGリスト」の作成を認めて「多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫びします」と謝罪した。「ジャニーズ事務所様は、作成などに一切関与しておらず、会見では資料に関わらず、登壇者、司会者の判断のもと、幅広い媒体の記者から質問を受けた」としている。
また、長時間にわたって自説を述べたり、セカンドレイプと受け止められかねない質問をする記者がいることへの懸念から「人権に配慮した進行をすべきだという方針を確認した」としている。「NGリスト」だけでなく「指名候補者リスト」も作成していたという。
「NGリスト」には、前回の9月14日の記者会見で、東山氏のセクハラ・パワハラ疑惑を質問していた東京新聞の望月衣塑子記者や、世界平和統一過程連合(旧統一教会)問題などのリポートで知られる鈴木エイト氏、「Arc Times」の尾形聡彦氏がリストアップされたとみられ、3人はX(旧ツイッター)などでしジャニーズの対応を批判した。
「加害者側のジャニーズ事務所が説明責任を果たさなければならない会見で「1社1問ルール」などでメディアをコントロールしようとしたり、NGリストまで作成するというのは言語道断。NGリストに載っていたといわれる記者が「指してください」というと、それをかき消すような大声デヤジを飛ばす男性もいたともいわれる。「指名候補者リスト」もあったというから、過去のジャニーズ事務所のメディアコントロール体質が何も変わってなかったことが暴露されてしまった」(芸能プロ関係者)
鈴木エイト氏は5日、TBS系「ひるおび!」(月~金曜、午前10時25分)に出演して「早く次回、同じような会見を開くなり、その必要がある。早急に開いてほしいですね。前回の会見も回答が重複していたり、非常に長かったんです。そこを仕切って短く答えさせる、質問も短くさせるという仕切りが一切なかったので、そういうところを全部取っ払って、しっかり記者の質問を短く、回答も短く、それに更問い(相手の回答にさらに質問すること)も許す。少なくともNGリストの6人に対しては、更問いまで認めて納得のいく質問、回答というやり取りまでさせてほしいですよ」と改めて会見を開くことを要請した。