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ジョニー・デップ、アンバー・ハードが離婚和解金をチャリティ団体に寄付したか確認する文書開示請求を認められる ”第2ラウンド“でデップ逆転勝訴の可能性は?

(2021年8月2日11:30)

ジョニー・デップ、アンバー・ハードが離婚和解金をチャリティ団体に寄付したか確認する文書開示請求を認められる ”第2ラウンド“でデップ逆転勝訴の可能性は?
泥沼の裁判闘争を繰り広げるデップ㊨とハード(インスタグラムから)

ジョニー・デップ(58)が元妻アンバー・ハード(35)との裁判闘争で、ハードが離婚和解金の700万ドル(約7億7000万円)を約束通りにチャリティ団体に寄付したかの確認を求めていた件で、ニューヨークの裁判所がデップの請求を認めてチャリティ団体に寄付の記録を開示することを命じたことが分かった。英紙「サン」をめぐる名誉棄損裁判では完敗したデップだが、第2ラウンドとなる米国での裁判ではハードの”チャリティ疑惑“で流れを変えようとする作戦とみられている。

米紙「USA TODAY」(電子版)によると、ニューヨークの裁判官は、デップの申し立てを一部認め、ハードが700万ドルの離婚調停金の全額をアメリカ自由人権協会(ACLU)とロサンゼルス子供病院に寄付したかどうかを確認することを認めた。この判決によりACLUは、元夫婦の訴訟の争点となっている寄付をハードが実行したかどうかを確認する文書を公開しなければならなくなったという。

デップの弁護士ベンジャミン・チュー氏は「デップ氏は、裁判所の決定に大変満足しています」とコメントしたという。

デップは、ハードにDVを働いた「妻虐待者」と報じた英大衆紙「サン」を名誉毀損で訴え、ハードは「サン」側の証人として出廷してロンドンの裁判所で争ったが敗訴し控訴も棄却され「サン」誌との裁判は敗訴に終わった。デップはさらにハードが米紙ワシントン・ポストに発表した手記が名誉棄損として5000万ドル(約55億円)の損害賠償を求めて提訴していた。その前哨戦として、ハードが離婚和解金の700万ドルを全額寄付するとの誓約は「計算され操作された嘘」で「最初からデップ氏に不利な状況になっていた」と主張していた。さらには慈善団体の受益者のひとつであるロサンゼルス子供病院が2019年にデップのビジネスアドバイザーに、ハードが支払いを行っていないと手紙を出したと主張しているという。

この問題は「サン」紙との裁判でも主張していたが、「サン」紙の弁護士は、3月に法廷でこれらの主張を退け、ハードは10年間で金額を支払うことを約束していたため、寄付について嘘をついていないとした。「ハード氏は誓約に基づいて、すでに多くの支払いを行っています」と主張し、結局デップは控訴審でも敗訴した。

そして”第2ラウンド“は米バージニア州の裁判所に舞台を移し、ハードが2018年12月にワシントン・ポスト紙にコラムを掲載し、自身が家庭内暴力の被害者であることを宣言し、実際に名前を使わずにデップが虐待者とされる人物であることを示唆したことで、デップは、元妻が家庭内虐待の「デマ」疑惑で自分の名誉を傷つけたとして、5,000万ドル(約55億円)の巨額惨害賠償を求めて、「ポスト」が印刷されているバージニア州フェアファックス郡の裁判所に訴訟を起こした。

ハードは300ページ以上の書類を提出して反撃し、2016年に離婚を申請した時にデップに対して申し立てた虐待疑惑を拡大し、2015年に結婚する前の婚約期間中からデップに定期的に殴られ、1年半の結婚生活の間も殴られ続けていたと主張しました。

はたしてデップが主張するハードの”チャリティ疑惑“で思惑通りに裁判を有利に展開できるのか?寄付問題はあくまで傍証で名誉棄損を認定させるためにはハードのDV主張は真実性に欠けることなどを証明しなければならず、ハードが今回も法廷でDVを主張すれば”第2ラウンド“もデップの苦戦が続くとみられる。

■ジョニー・デップVSアンバー・ハードの”法廷バトル“の経過

デップとハードは2012年に「ラム・ダイアリー」で共演したのがきっかけで恋愛関係になり、同年デップは長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディ(45)との破局を発表。14年にハードと婚約して翌年2月に結婚したが、わずか1年3か月の結婚生活で16年5月にハードが離婚を申請。酒に酔ったデップからDVを受けていたとしてあざができた顔写真を公開して波紋を広げた。デップはDVを否定していたが17年8月にデップが700万ドル(約7億6300万円=当時のレート)を支払うことで離婚が成立した。これで一件落着かと思われたが続きがあった。
18年10月、デップが雑誌「GQ」(英国版11月号)のインタビューで、ハードに対するDVを全面否定して、ハードのDV告発で「シンデレラから醜い男にされた」などと激しく非難。ハードが同年12月ワシントン・ポストに手記を寄せてDVを告発したら報復されたとしてそうした社会構造を変える必要があるなどと訴えた。そしてデップが「妻虐待夫」と報じた英紙「サン」とワシントン・ポストに手記を書いたハードを名誉棄損で提訴した。

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